【コラム】人材難の時代に勝ち残る企業が見える!? エンプロイヤーブランド・リサーチ

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「エンプロイヤーブランド」を知っていますか?それは“就業先としての企業の魅力度”を表すための指標。1990年代より、勤務先としての特定企業の優位性を評価する指針として、この言葉が用いられるようになりました。日本ではまだ馴染みが薄いものの、企業の採用活動に影響を与えるだけでなく組織力の向上にも役立ち、ステークホルダーからの信頼も得られると、世界では浸透しつつあります。

実際に企業で働いている従業員にとってだけでなく、一般の人が考える“就業先としての企業の魅力度”を示すこの「エンプロイヤーブランド」。このコラムで、2回にわたりご紹介していきます。

「働きたい企業」を測る10の指標

エンプロイヤーブランドは、企業が一般の方から「どれだけ働きたいと思われているか」を数値化した指標。ランスタッドでは歴史と経験から選んだ10の指標にもとづき、企業のエンプロイヤーブランドを毎年調査しています。これは独立した第三者機関に委託した厳正な調査で、世界共通基準のもとで表彰対象を決定しています。

エンプロイヤーブランドの指標

  • ワークライフバランスが実現しやすい
  • キャリアアップの機会がある
  • 革新的な技術を活用している
  • 興味深い仕事がある
  • 職場環境が快適である
  • 社会的評価が高い
  • 給与水準が高く、福利厚生が充実している
  • 環境や社会に配慮している(CSR
  • 長期にわたる安定した雇用機会がある
  • 財務体質が健全である

これらはどれも企業が持続的に成長していくために重要な要素。それとともに、一般の方に認められ評価されることで、社員のエンゲージメントが高まり離職防止につながるファクターでもあります。

調査結果から見る「働きたい企業」の法則

「エンプロイヤーブランド・リサーチ2019」の日本での調査結果から、いまの人材が働きたいと考えている企業の法則をご紹介していきましょう。

人材が企業に求めること

働き手が勤務先を選ぶとき、求めていることはなんでしょうか?
調査では、次の通りの結果が出ています。

【勤務先を選ぶ際に働き手が求めるものTop5】

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一方で、日本の雇用主が働き手に対して「提供できていると考えているもの」Top3は「社会的信用」「安定した雇用機会」「財務体質の健全性」。人材が企業に求めていることと、企業が提供できていると考えるものとのギャップが浮き彫りになっています。

年代別・働き手が求めていること

人材が勤務先に対して求めていること・魅力を感じることには、年代ごとに特徴があります。採用活動において参考になるかもしれません。

18-24歳:快適な職場環境(65%
25-34歳:ワークライフバランスが実現しやすい勤務先(49%
35-54歳:勤務先の利便性(34%
55-64歳:財務の健全な勤務先(40%)

人材をつなぎとめる理由、離れる理由

それでは、働き手が転職せずに現職に留まる理由、あるいは留まらずに離職する理由はどこにあるのでしょう。
調査では、次のような答えが出ています。

【働き手が現職に留まるまたは転職する理由Top5

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現職に留まる理由のTop4までが、勤務先を選ぶ際に働き手が求めるものと共通の順位となっています。

年代別・働き手が現職に留まる理由

年代ごとに関心が高い項目に特徴があり、働き続ける上で重視する要素が異なっています。

18-24歳:勤務先が社会に貢献している(13%
25-34歳:柔軟な勤務形態を提供している(39%
35-54歳:財務体質が健全(30%
55-64歳:優れた経営陣がいる(35%)

年代別・働き手が離職する理由

それぞれの年代が働く上で重視していることが異なり、それが得られなければ転職する可能性が高まります。ただしこれは、「勤務先を選ぶ際に働き手が求めるもの」の上位と必ずしも一致していません。

18-24歳:給与・福利厚生への不満(41%
25-34歳:柔軟な働き方が得られない(25%
35-54歳:キャリア機会の不足(27%
55-64歳:社内から十分な評価を得られていない(28%)

調査結果から見る「働きたい企業」

働き手が勤務先に求めるもの、そして現職に留まるあるいは離職する理由を見ると、給与水準の高さや福利厚生の充実だけではなく、働き続けやすい環境づくりが求められていると言えるでしょう。

エンプロイヤーブランド・リサーチ2019の総合1位は、昨年の11位から大躍進したサントリーHDでした。10の指標のうち9つでTop10入りし、一般の方から総合的に評価されているのが分かります。3位のトヨタ自動車は6指標で1位を獲得し、非常に高い評価を得ていました。

ランキングの詳細や、受賞企業のインタビューは「エンプロイヤーブランド」よりご覧いただけます。各企業がエンプロイヤーブランド向上のために力を入れていること、大切にしているものは何か。参考になるエッセンスがつまっています。

まとめ

「この企業で働きたい」と思われるために

企業の成長に直結するエンプロイヤーブランディングは、雇用戦略・経営戦略においてその重要性を増しています。それは優れた企業イメージを形成することが、働き手の家族や周囲の友人からの評価を高めることにもなり、優秀な人材が集まりやすくなるためです。

次回のコラムでは、人材難の時代に必須とされる「エンプロイヤーブランディング」についてご紹介します。


各企業の調査結果レポート

対象企業には調査結果レポートをご用意しています。

レポートでは、該当企業で「働きたい」と回答した層の年代、性別、教育水準別の結果や、所属する業界を軸に、競合他社との比較から、エンプロイヤーブランドを改善・向上するための優先順位などの情報がまとめられています。

2019年は、全国版として日系・外資系企業合わせて240社、加えて福岡県とみなみ東北(宮城県、山形県、福島県)の各150社、計440社を対象に実施しました。

調査対象企業の確認とレポートの請求は以下「リサーチ調査結果レポート リクエスト受付」ボタンから特設ページをご確認ください。
リサーチ調査結果レポート リクエスト受付

 

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