中高年雇用の見通しが厳しさを増し、スキルギャップが拡大

中高年雇用の見通しが厳しさを増し、スキルギャップが拡大

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中高年の働き手にとって新しいスキルの習得を継続する重要性とは

世界中で労働人口の高齢化が進み、労働市場に対するその影響がますます顕著になっています。

ランスタッドの最近の調査によると、回答者の56%が中高年労働者の維持が成功に欠かせないと答えた一方で、78%が長期的な成功の鍵は労働市場に加わったばかりの若年労働者の確保だと考えています。

後者の見解は、今後数年、若年労働者の需要が急速に増加するという想定に基づいています。中高年労働者の将来または雇用見通しと広がり続けるスキルギャップについてご説明しましょう。

 

STEM職の重視が中高年労働者にとって意味すること 

STEM職とは?

STEM(ステム)とは、"Science, Technology, Engineering and Mathematics" を指し、STEM職とは科学技術工学数学関連の職種を指す
 

ランスタッドの「Flexibility@Work 2016:デジタル時代における未来の働き方」(※1)によると、STEM(科学・技術・工学・数学)関連人材の需要が飛躍的に高まっています。

今日、企業はSTEM職の激しい獲得競争を実感し、世界を対象にしたランスタッド・ワークモニター(※2)では回答者の60%がSTEM職の確保が難しい、54%が問題を解決する唯一の策がスキルギャップの解消であると答えています。

若年労働者にとっては喜ばしく、中高年労働者にとっては厳しい情報かもしれません。回答者の68%はベテラン従業員は新しいスキルの習得が難しいと考えており、これが真実かどうかはともかく、中高年労働者の雇用の見通しにダメージを与えている可能性があります。

幸いなことに世界中の企業(とランスタッド)はこうした変化への対応にすでに乗り出しています。例えば、ランスタッド オランダでは先頃、全国規模のプログラム、「+POWER(※3)」をスタートさせました。

このプログラムを通じて、教育研修、先入観の排除、求職活動支援を行い、中高年労働者への助言、サポートを行っています。

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労働市場の今後:4つの所見

労働市場の今後を理解するために、ランスタッドの最新調査からいくつかの所見をご紹介します。

1. 雇用見通しは横ばい

向こう6カ月内に転職を検討している被雇用者数は3四半期連続で109あたりで推移しています。イタリアやポルトガルなどの一部の国では数字が上昇しています。増加の理由は両国とも経済の回復に起因していると考えられます。

2. 転職者の増加

過去6カ月の転職者は、前年同期比1ポイント上昇の24%に増加しました。多くの国で同様の傾向が見られますが、ブラジル、日本、ニュージーランド、香港、ノルウェー、スロバキア、スイスでは転職率が低下しています。

3. 転職希望者の増加

中国、ギリシャ、香港、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、スロバキアなどの国では、前四半期の転職希望者が増加しました。反対にオーストラリア、ブラジル、デンマーク、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、オランダでは減少が見られます。

4. 仕事の満足度が高い国は引き続きインドとメキシコ

アルゼンチン、デンマーク、日本、オーストリア、ハンガリー、ドイツ、スペイン、ギリシャ、ポルトガル、スイスは仕事に対する満足度が低下し、インド、メキシコでは引き続き高い数字が示されました。

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今後

労働市場は常に変化し、中高年労働者に対する先入観がなくなりつつあるのは明らかですが、同時に、今後、仕事の満足度を高め、平等な仕事環境を醸成するためにはスキルギャップの解消が欠かせません。

 

[参考]

 

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