最新のIT人材動向トップ5と人材獲得(採用)戦略①

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ITは常に急速に進展する業界であり、だからこそ人材獲得(採用)戦略とタレントマネジメントにはとりわけ細心の注意が必要です。

ITの進化するスピードを踏まえると、最新動向に通じた人材募集が肝要です。ランスタッドは常日頃からの調査に基づき、昨今の人材募集、タレントマネジメントのすべてを網羅したガイドを作成しました(こちらは来週ご紹介します)。IT企業のニーズに特化したセクションも盛り込んでいます。
多くの企業にとってITの重要性は増し、ビジネスはこの先ますますテクノロジーと深く結びついていきます。業界の成長とともに、当然ながら、採用戦術やタレントマネジメントも変えていかなければなりません。この15年間のITの急拡大を考えると、今後も急速な変化が起こるであろうことに対して何の驚きもありません。
ランスタッドは、IT人材を採用するどの企業にとってもますます重要な観点になる5つの動向をまとめました。早速見てみましょう。

 

1.一部のスキルは依然として人材不足

暗号化、セキュリティ、さらにはAI、機械学習といったニッチ領域の優秀人材は依然として不足しています。企業はこの領域の人材ニーズを満たすための人材パイプラインや戦略を十分に持ち合わせていません。データサイエンティスト、クラウドスペシャリスト、ハードコーダーは十分な数を見つけづらい状況が続いています。企業はフリーランスの活用やその他の正規雇用以外に優秀な人材を確保し、人材ニーズを満たす策に目を向けています。

 

2.供給を上回る需要

かつてのIT業界はかなりの自己完結型でした。ですが今は幅広い部門との激しい競争にさらされています。クラウドをはじめ、ほんの数年前に登場したテクノロジーが今や、規模の大小を問わず、多数の企業に導入され、大抵の企業ではその活用のためのIT人材が必要となっています。
IT分野には毎年大量の人材が加わっていますが、需要が供給を上回る状態が加速しています。つまり、IT企業が優秀な人材を集めたいのであれば、将来の従業員に会社から何を提供できるのか、あらためて考えなくてはなりません。

 

3.ソフトスキルを重要視

企業はこれまで優れた技術スキルを構築するための実務基準や情報を定め、集めてきました。その一方でここ最近ではソフト面にも関心を寄せています。テクノロジーや経済の発展スピードが速く、戦略の予測がつきにくい中で、ソフトスキルはIT企業の人材採用戦略の成否を左右する鍵になりつつあります。

 

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4.「モバイル」はテクノロジーだけでなく、今や人材採用に対しても用いられるキーワード

IT人材不足の対処法の一つは海外に目を向けること。世界の距離が縮まり始めてから久しく、また、リモートワークの広がりによってスタッフが皆で同じオフィスまたは同じ国で働けなければならない理由はなくなりました。2020年のコロナ禍で、さらにその傾向が高まりました。その一方で、この状況は人材採用においてモビリティの概念を念頭に置く必要があることを意味します。
真のグローバル企業への進化を目指している場合には、いついかなる場所でも、グローバル人材として仕事をする力は欠かせません。複数の言語を操り、将来的には出張の対応可能で、なおかつさほど手間取らずに採用できる候補者を検討する必要があります。その結果、世界を舞台にした成長力、業界トップ企業と渡り合える競争力が高まります。

 

5.実績のある元社員の再雇用

IT業界では、元社員の再雇用が広がると予想されます。すでに能力が実証された人材をコスト面でも効率的に確保できるからです。こうしたブーメラン社員(一度退職した後に復職する社員)は評価が確かなチームメンバーであり、2回目は組織にもっと貢献してくれるはずです。転職先で蓄積した知識や経験も備えつつ、元勤務先の事情もそのミッションも見知っています。つまり、組織構造、文化、業界にフィットしたお墨付き人材と考えることができます。

 

次回は、優秀なIT人材を惹きつけるための6ステップをガイドラインとともにお届けします。



<出典>
本コラムは、ランスタッドのオリジナルコラム(英語版/English Ver.)「the top 5 IT talent trends.」に加筆・修正した内容となります。

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