ランスタッド株式会社 新型コロナ危機管理対策チーム ~緊急事態時のマネージメント課題~:第1話 危機管理対策チーム(CRT)発足まで

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これは、日本での新型コロナ発生後、直ちにコロナ危機対応チーム(CRT: Crisis Response Team)を結成したランスタッド株式会社の経営陣がとった行動の記録です。

これらのストーリーに共感いただき、ランスタッドにおける我々の「人々と組織の真の可能性を引き出す」という目的について理解を深めていただけると幸いです。

<登場人物>

カイエタン・スローニナ: ランスタッド株式会社 CEO 兼 代表取締役会長

ニッキー・ガオ:ランスタッド大中華圏代表

田中リチャード: ランスタッド株式会社 チーフ・テクノロジー・イノベーション・オフィサー(CTIO)

猿谷 哲:ランスタッド株式会社 代表取締役社長 兼 COO

金子 久子:ランスタッド株式会社 取締役 兼 最高人事責任者(CHRO)

 

ー2020年1月20日(月) 午前10:00

カイエタン・スローニナはランスタッド株式会社をはじめ中国も管轄しており、中国出張から戻ったばかりであった。

***オンライン会議システムへのログイン音***

カイエタン・スローニナ(以下カイエタン):ニーハオ、ニッキー。中国のみんなの調子はどうだい?

ニッキー・ガオ(以下ニッキー): ニーハオ、カイエタン、お陰さまでみんな元気よ、ありがとう。フライトは快適だったかしら?

カイエタン:ありがとう。今日から東京オフィスに戻っているよ。先週は君たちに会えて嬉しかったよ。

ニッキー:こちらこそ。旧正月までいらっしゃればよかったのに!

カイエタン:本当だね。来年こそはぜひ!

 

ー1月24日(金)午後16:00

カイエタンへオランダ本社よりグローバルCRT発足のメールが届き、当人もニッキー・ガオと共に中国を管轄しているため、ステアリング・コミッティーのメンバーに認定される。

カイエタン:みんな無事かい?私にできることは何かないかな?

ニッキー:ありがとう。幸い武漢は離れているので、社員達には速やかに在宅勤務に切り替えるよう指示しています。残念ながら、旧正月中に帰郷していた社員が数名上海に戻ってこられない状態ですが…

カイエタン:了解。引き続き報告をよろしく。僕のアシスタントにマスクや消毒液をそちらに送るよう手配しているよ。ただ、水曜日に日本でも感染者の報告が報道されて品薄になってしまっているんだ。とにかく気を付けるように。

 

Corona-2

 

ー1月28日(火)午後16:00

新型コロナウイルスへの注意勃発についてグローバルからメールが配信され、海外出張の禁止命令が発令される。

 

ー1月29日(水)午前01:48

日本国内においても、改めて海外出張の禁止命令及び感染予防についての全社メールが配信される。管理職に向けて、支店等における手指消毒液と体温の設置、可能な範囲での従業員用のマスク確保の指示が発令される。

 

ー1月30日(木)午後16:17

健康状態及び海外渡航歴についての全社アンケートが配信され、在宅勤務への切り替えについての指示が説明される。未回答者には、個別で状況確認の連絡が入る。

 

ー2月2日(月)午前11:00

初のコロナ対策会議を開催、役員及びシニア・マネージメントチームが出席。ランスタッド株式会社としての危機対応チーム(CRT)の発足が決議され、役員、シニアマネージメント、本部長、人事、安全衛生管理、リスク管理及びコミュニケーションチームが任命される。

カイエタン:従業員が在宅勤務をできるように、所持デバイスやセキュリティーについてしっかりとしたデータを集計しておいてくれ。また、感染症状を発症した場合の自宅待機の指示についても至急アナウンスを。グローバルと中国から共有されている指示書や情報も、適時に配信できるよう翻訳を進めておいてください。

田中リチャード:了解!データ関連は任せて!

金子 久子 :産業医の先生にも相談し、明日中には在宅勤務の指示書を発表できるように準備します。昨年より在宅制度のパイロットテストを行っていて本当に良かったです。

猿谷 哲:私の方で派遣社員の皆さんへの対応については、スタッフィング本部のメンバーとフォローしておきます。

 

次回へつづく...

 

 

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